妊娠検査薬が陽性になり、待望の妊娠。
妊娠の喜びも束の間、今度は流産しないか心配になりますよね…
妊娠初期に起こる流産(※)の一つ、化学流産について実体験を基に症状や対処法をご紹介します。
※化学流産は流産に含まれません
妊娠初期に出血があり不安な方、化学流産が心配な方は参考にしてみて下さい。
あくまで個人の体験談です。身体に不安がある方はかかりつけの病院で相談しましょう!
化学流産とは?
化学流産とは、妊娠検査薬が陽性になっても妊娠検査(超音波検査など)で胎嚢が見えず、再び生理が来て妊娠が終了することを指します。
妊娠継続との主な違いは下表の通りです。
反応と症状 | 化学流産 | 妊娠継続 |
---|---|---|
妊娠検査薬 | 陽性 | 陽性 |
胎嚢の確認(5~6週) | 見えない | 見える |
出血 | 有 | 無~有 (人による) |
生理 | 有 (化学流産) | なし |
化学流産は妊娠超初期の3~6週(妊娠週数)に起こると言われています。
症状は生理に似ているので化学流産と気が付かない方もいますが、生理との明確な違いは妊娠検査薬が陽性になることです。
化学流産の症状
妊娠陽性になってから化学流産するまでに経験した症状をまとめました。
最終生理からの経過週数 | 症状など |
---|---|
6週~ | お腹が少し大きくなる |
8週 | 妊娠検査薬陽性(くっきり) |
8~10週 | 食後に軽い吐き気、空腹感 |
10週 | 産婦人科受診も胎嚢は見えない、少量の出血 |
11週 | 強い腹痛、下痢、吐き気、生理2日目に似た出血量、レバー状の塊、白い塊が出る |
化学流産直後 | 産婦人科受診、妊娠終了を告げられる |
基礎体温を測っていなかったので正確な妊娠週数が分からず、最後に生理が来た日でカウントしています。
化学流産までの症状 初期(最終月経~10週まで)
8週までは多少お腹が大きくなったくらいでほぼ無症状でしたが、あまりにも生理が遅れているので検査薬を使ってみました。
判定はくっきりと陽性。妊娠していました。
妊娠発覚から少し遅れて、10週で初めて産婦人科を受診。
基礎体温を測っていなかったため正確な妊娠週数が分かりませんが、普通なら胎嚢が見えているはずの時期でした。
しかし胎嚢は全く見えず、1週間待っても胎嚢が見えなければ流産の可能性があると伝えられました。
この時に撮影してもらったエコー写真がこちらです。
化学流産の症状 生理が来た時(最終月経~11週目)
受診以降、診察の影響なのか微妙に出血が続き、出血量はだんだん増えていきました。
受診から5日後、夜中に目が覚めるほどの下腹部痛に襲われました。この時の出血量と痛みは生理2日目に近いイメージです。
朝まで何度も目が覚めましたが、起床後は痛みがさらに強くなり・・・
1~2時間のあいだに何度もトイレに駆け込み、鋭い痛みの後にレバー状の塊、白っぽい管の様な塊が出てきました。
主な症状
痛みが少し和らいだタイミングで産婦人科に連絡。医師からは以下の3点、指示とアドバイスを貰いました。
- 来れるならすぐに病院に来ること
- もし出てきた塊があれば持ってくること
- 痛み止めの薬はアセトアミノフェン系の市販薬なら使ってOK
塊はジップロックに入れて病院に向かいました。
化学流産後に病院へ
経膣エコーで子宮の状態を診てもらい、妊娠終了を告げられました。
初期の流産は化学流産以外にも種類があるため、この時点では化学流産かも…という診断でした。
持ってきた塊は胞状奇胎(内容物除去手術が必要)か判別するため検査に出しました。なお、検査に提出したら返却はされません。
エコー検査終了後、体調確認(貧血によるめまいが無いかなど)だけで診察は終了。意外とあっさり終わりました。
化学流産とその後
1週間は出血と腹痛・下痢が続きましたが、初日より軽い痛みなので普段通り生活できました。
病院は当日と1週間後の2回行き、特に治療はなく検査結果と経過の確認だけでしたが、次の妊活に向けた情報も教えてくれました。
- 一度化学流産しても2度目の妊娠率は初回と変わらない(流産の確率が上がることはない)
- 次の妊活は生理が2回来たら始めてOK
化学流産後に病院に行くか悩む方もいると思いますが、個人的には体調に不安がない&胞状奇胎が心配じゃなければ行かない選択肢もアリだと思います。
2回の診察代+検査代合わせて5千円ほどしたので・・・
そして、現在は次の妊活に向けて生理を待っているところです。
まさか自分が化学流産するとは思いませんでしたが、この一件で子供を授かる心の準備ができたので一歩前に進ませてくれたことに感謝です。
化学流産に関するQ&A
化学流産でも妊娠検査薬で陽性になるのはなぜ?
化学流産でも妊娠検査薬で陽性反応がでます。
妊娠検査薬は受精卵から分泌されるhCGホルモンを検知して陽性か判定しますが、化学流産でも受精~着床が成立しているためhCGが検出されます。
着床はしたけど染色体に異常があったり、何か知らの理由でその後の成長が止まって流れ出てきてしまうのが化学流産です。
妊娠検査薬の陽性が薄いと化学流産?
化学流産で調べると出てくる噂の中に「陽性反応が薄いと化学流産する」という話がありますが、これは間違いです。
陽性反応の色の濃さでは、化学流産かどうかは判別できません。
hCG検査するタイミングが色の濃淡に影響するため、色が薄い場合は検査のタイミングが早かっただけ、ということが殆どです。
私が化学流産した時は、最終生理日から8週目の時点で妊娠検査薬を使用しましたが、くっきりと陽性反応が出ていました。
陽性反応が濃くても化学流産する可能性がある
化学流産に兆候はある?
化学流産にハッキリとした兆候はありません。
妊娠検査薬で陽性かつ妊娠5~6週以降で胎嚢が確認できない場合にようやく化学流産の可能性が考えられます。
排卵日が分からなかったので正確な妊娠週数は分かりませんが、私の場合は最後の生理が始まった日から75日後(約11週)に内容物が排出されました。
つわりの有無も人によっては無症状なので、症状の重さでは判別がつかないかもしれません。
化学流産の原因は?
化学流産のほとんどが胎児側の染色体異常が原因で起こります。
また、若く健康な人でも化学流産する可能性は十分あります。
染色体は受精卵の段階で決まるため変えることはできません。妊娠継続できるかは運次第です。
なので、化学流産で自分を責める必要は全くありません。むしろ受精できたという事実の方が大事です。